シャンドワゾーの林檎ものと言えば、おなじみ「タルトポム」である。
林檎をギリギリまでこっくりと煮詰め、それをパイ生地に乗せた逸品。
去年は表面にナパージュ(?)がなかったような。
毎年マイナーチェンジをしているような気がする。
ファンの多い、秋の定番である。
そして今年。同じ林檎物でニューフェイスがショーケースにやってきた。
タルトア・ラ・カンパーニュ
いっけん似た構成の林檎ケーキだが、見てわかるとおり黒林檎・白林檎といったお顔立ち。
双方いただいてみたので感想をのべさせていただく。
タルトポムは林檎の原形がなくなるほど、やわやわでジャム手前ほどの火通りだ。
こっくり深く、ほろ苦さと酸味もあり、楽器でいうとベースのような重低音を感じある味わいである。
一方タルトア・ラ・カンパーニュは、林檎の歯ざわりを残しており、「生」ではないが焼きが浅めで軽くて爽快。林檎のさわやかな風味を引き出している。
トランペットのような広がりある音色といったところ。
面白い。同じ林檎でこのようなコントラストを引き出すとは。
かぶっているようで、かぶっていない。
しかも双方美味しい!!
ショーケースに二つお目見えしていたら、是非食べ比べしていただきたい。
※後ろはタルトフレーズである。