シャンドワパトロール。
散歩とともに行う我が使命ともいえよう(いいすぎ)
今年もシャンドワゾーのショーケースに紅き貴方がやってきた。
フレジェ
美しい……。
ショートケーキが苺のお姫様ならフレジェは苺の女王様である。
女性に例えるのは今のご時世よろしくないのはわかっているが、この凛として華やかなたたずまいは女王然とした気高さがある。
シャンドワゾーのフレジェは、ショーケースでお初にお目にかかってから、マイナーチェンジを重ねている。
近頃はビスキュイが淡雪のようなほろりとした儚さとなり、ムースリーヌは反比例して硬さを増した。
固練りムースリーヌというわけではないのだが、以前のムースリーヌはカスタードかというほど柔らかであったのだ。
手前はタルトリュバーブ。
リュバーブの酸味にコクのあるピスターシュクリームを合わせるとは、村山シェフはやはりすごいお方である。
シャンパトするたびに、フレジェがショーケースにいる。
この赤い輝きに出会うたび、胸が躍るのである。