なんだか鎌倉に行きたくなったので、電車の乗った。
川口から片道1時間半で鎌倉駅に到着。
まったくのノープランだったので駅前にある観光案内所に寄った。
「駅から2時間くらい歩き回りながら花を見られる、お勧めのコースはありますか?」。
あまりにもざっくりとした切り出し方をしたので、案内所の方が一瞬困ったような顔をされたが、「ここからこの神社までは徒歩15分ほど、桜の開花は現在30%くらいです。そこから歩いて10分ほどのこの神社は開花は100%………」と戸愚呂兄くらい細かいパーセンテージで提案してくれた。
案内所の人がマーキングしてくれた地図を片手にトコトコと歩きだした。
鎌倉は平日ながらも人であふれており、お店は何処も混んでいた。
着物姿の人をちらほら見かける。
親友との、恋人との、鎌倉着物観光とは、良い思い出になることだろう。
向かうは鶴岡八幡宮、と言いたいところだが、人がいっぱいのところは苦手なのでスルー。
第一のコース。源頼朝氏のお墓参りである。
いい国つくりたくて鎌倉に幕府をオープンされた氏であるが、やはり鎌倉にお墓があった。
わりとこじんまり。
「幕府作ってくださってありがとうございます。」とお参りしておいた。
帰りの階段で「あ………幕府は1192年ではなくで1185年がオープンでしたっけ?」と思ったが、当時は西暦なんてないから、よしとする。
第二のコース。学問の神様を祀っている、らしい。
鎌倉でもマイナーコースを選んでしまったらしく、人がほとんどいない。
趣味で語学のお勉強をしているので、これからも楽しく続けられるよう、お参りをした。
第3のコース。縁切り?縁結び?の神社である。
けっこう広い敷地の神社であるが、やはり人がほとんどいない。
駅前はあれだけ人がいるのに、どうしてだろうか。
次のコースは、地図の中でも太字で書かれていた「報国寺」。
有名なお寺なのであろう。
入るや否や、きれいなお庭。
入場が別途300円かかるが、竹林が有名なお庭があるそうな。
せっかくなので閲覧した。
なんとも、予想より素晴らしいお庭であった!
バンブーバンブー!!
かぐや姫、中にいそうなほど太い。
と、ひととおり観て感動し、お寺を後にした。
後は駅に戻るのみだが、その道中には………
パティスリークグラパン本店!
マパテ*1でケーキをいただいたことはあったが、本店は初めてである。
おとぎ話に出てきそうな可愛いお店!
入店し、「ショーケースにフレジェなし!」と思ったが「クープフレジェ」という名でフレジェがあった!
東京の京橋、パティスリー「ルエール・サンク」にショートケーキをヴェリーヌ*2仕立てにしたものがある。
そのフレジェバージョンといったところか。
ヴェリーヌなので、全体的にやわらか~な仕上がり。
旅の疲れをフレジェで癒す、わたくし。
チョコマカロン生地のオマケがうれしい。
イートインのケーキセットは飲み物が選べて900円(税抜き)とお得。
駅に戻り、観光ではなく鎌倉駅西口のケーキ屋さんを探してみることにした。
もはや目的は、鎌倉観光から鎌倉ケーキツアーへと切り替わってしまった。
駅から3分「レ・ザンジュ」。外からショーケースを見て、フレジェがなかったので、今回は見送り。※混んでいた。
駅から歩いて5分。スタイリッシュなお店「パティスリー・グランディールアンサンブル」。
ご時世でイートイン休止中であったが、その可能性はあると予想はしていたので別にがっかりはしなかった。
鎌倉は観光地なので、どこか食べられる公園やベンチが必ずあるに違いないのだ。
と、公園を 探しているうちに海に出た。
海でケーキを食べるのは初めてかもしれない。
このフレジェの面持ち。シェフはサダハル・アオキ出身だろうか。
フレジェはビスキュイというより、ダコワーズに近い食感。
軽いサクッとした歯触りにムースリーヌの組み合わせが美味しい。
イチゴは酸味がある。
暖かな日だったので、お子様は砂の上を駆け回り、若い女性二人組は水着(?)でダンスの練習をしていた。
お空ではピーンヨロとトンビ氏が輪を描いている。
気を抜いて、苺を盗られないようにしないとね。
先日、この海岸に来た時、そんなに海のにおいは感じなかったが、今日はしっかり海のにおいがした。
海のにおいが強い日、弱い日があるのだろうか。
「自分に生きている価値はあるのか。」と、考えてしまうことがある。
心の健康が崩れた時、この終わりなき迷路に迷いこむ。
そんな時は「とりあえず、今この瞬間は、フレジェを食べている自分がいる」という事実だけを見ることしている。
立ちあがると、足に違和感を感じた。
スニーカーを脱いでみたら大量の砂があふれでて、靴下の中まで侵入していた。
思わず笑った。