絶対運命フレジェスト。

苺が出回り始めている。
すなわちフレジェの季節がやってくるのだ。
わたくし、おざさとはフレジェが大好きである。
パティスリーに行き「芸能人〇〇絶賛!!何か月待ちの幻のケーキ!!」が手に入る状態であったとしても、自分は迷うことなくフレジェを選ぶ。

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もうお目に掛かれないリョーコのプチガトーのフレジェ。



フレジェの素晴らしさは、苺が美味しいケーキ、ということだ。
勘違いしてほしくないのだが、「美味しい苺のケーキ」ではない。

何度もこのブログで申し上げているが、生でかじって美味しい果物を、わざわざケーキにするからには生でいただく以上の美味しさを引き出すことが、パティシエの使命と言える。

フレジェはビスキュイ・苺・ムースリーヌ、サンドイッチ構造という実にシンプルな構成だ。
食べる前から、まず「外れ」ることはないのがわかる。
口の中に入れ、ひと噛みした途端、世界は苺色に染まる。
ジュワっと生の苺からあふれる果汁!!香り!!甘さ!!酸味!!
苺の味がするだろう、とわかっていても、生の苺をかじるよりも苺以上に苺。
にじみ出る芳醇な苺のエキスがまろやかなムースリーヌにの乗り移った時、口内は新たなフェーズへ移行する。
乳脂肪with苺。それは約束されたビクトリー。
予想ができていたのに、この勝利以上の勝利はなんだろう。
そうか勝ち負けじゃない。 
乳脂肪with苺はLOVE&PEACEに限りなく近いものなのだ!
苺とムースリーヌの舌触りに、コシのあるビスキュイの歯ざわりが加わり、心は桃源郷ならぬ苺源郷。(←自分で書いておいて何と読むのかわからぬ)
それがフレジェなのだ。

苺は果物なのでそのほとんどが水分を占める。
フレジェのほとんどは苺が占めている。
すなわち、フレジェはほぼ水なのである。
水なので、フレジェは食べても太らないのである。
フレジェ、ああフレジェ。
会いたいよフレジェ。
今日も、フレジェストは苺色の夢を見る。

 

………フレジェが食べたすぎて、いかれぽんちなことを書いてしもうた。