平日午後3時。
シャンドワゾーのケーキで優雅にお茶しましょうかと本店へ寄った。
おなじみの白いファサードに足を踏み入れるや否や、目に入ったのは、ほぼ空っぽのショーケース。
まだ3時である。
もしかしたらシャンドワゾーは国際手配されているという「3時のおやつ怪盗団」の手にかかってしまったのか!?とヒヤリとしたが、単にソールドアウトである。
川口市どころか、首都圏……いや日本指折りのパティスリー。
平日でもこんなことはよくある。
さて、ワタクシの浮いてしまった甘い欲望はどうしたらいいの?と川口の天を仰いだ。
梅雨真っただ中の曇り空。
そこに突如、一筋の光が差し込んだ。
イートイン限定のミルフィーユがあるじゃないか!!
お久しぶりのミルフィーユ。
イートイン限定。追加料金でアイス(ソルベ)が合計3個まで添えることができるが、今回は1個のみ。
季節限定のフレーズ(苺)を選んだ。
ミルフィーユにはカスタードが挟んであるので、酸味があるソルベがよいと思ったからだ。
このチョイスは大正解だった。
美味しい!
いままでに何度もいただいているが、サクサクパリパリの生地と、ゆるんとしたカスタード。そこにキュッと締めてくる苺の酸味と香り。
「美味い!美味いぞ!!」
ラピュタの文字がスラスラ読めるムスカのように高揚した(なんなのこの比喩)
ミルフィーユはお皿からあっというまに我がお腹へと引っ越しされた。
満足、大満足である。
お店を出ると、あれほど満ちていた湿気が少し減ったような気がした。
ジメジメを引き飛ばすのはやはり美味しいケーキなのだ。
ジメジメじゃなくても美味しいケーキを食べますが。
おまけ。
別の日にヴェリーヌ2種いただきました。こちらも最高でした。