ぼ〜っとする自分を許す。

ぼ〜っとしてきた。
場所は新宿御苑

ぼ〜っとするお供が欲しくて、高島屋パティシェリアでケーキを買った。
ヴォワザンとミラベルのフレジェ。

ミラベルは苺苺していて美味しい!

ヴォワザンはピスタチオォォ〜んとしていて美味しい!

ワタクシは思ったこと割と口から出てしまう方なので、変に思われないよう普段は気をつけている。
だが、広大な御苑では遠慮することなく一口食べては「美味しい!」と独りごちた。
近辺を通る人に聞こえていたかもしれないが、遠くではアカペラで歌う人たちもいたので、美味しい美味しいという人間はここではさほどヘンテコではなかろう。

子供の頃、通知表に「おざさとさんは授業中ぼ〜っとしています」と先生に書かれた。
個人的に、子供を50分ほど椅子に座らせ、黒板に集中せよという学校の授業の方が異常だと思うのだが、学校の基準では、ぼ〜っとするのは悪いことらしい。

ぼ〜っとするのが好きな自分は、就学以来ぼ〜っとすることに罪悪感を持つようになったが、大人になって「ぼ〜っとする時間って大事じゃない?」と強く確信している。


気を張っていないと、胸が押しつぶされてしまいそうな出来事がある。
心を守るため、気を張り続けると、精神がどんどん濁っていく。
限界かも、そんな時、ぼ〜っとする。
ぼ〜っとするって、いわば瞑想みたいなもので、精神のクリーニング作用があると思うのだ。

大人になって、自分は自分に、ぼ〜っとすることを許せるようになった。

曇り空の中、飛行機が低く飛んでいた。
何かあったら、またぼ〜っとしよう。