前回の記事では、シャンドワゾーのフレジェを特注でいただくことができたお話をしました。
めでたしめでたし、といいたいところですが、まだお話は終わっていないのです。
シャンドワゾーの赤き美味しき特注フレジェはわたくし、おざさとを魅了いたしました。
その後も幾度かフレジェを特注。
ところで、私のお誕生日は11月なのでございます。大事なことなので再度申し上げますが11月です。
この世界は残酷にもフレジェストのわたくしの誕生月と苺の季節がずれているのです。
しかし、11月でもお誕生日アントルメにフレジェが食べたい!という思いが沸き上がりました。ダメもとでシャンドワゾーに相談。
案の定「今の時期はアメリカ産の苺を使用したフレジェとなってしまいますが……」というお返事をいただきました。あまりお勧めできないといった模様です。一流パティスリーはフルーツのクオリティにこだわりますので当然の対応と言えましょう。
それでも無理を言いアメリカ産イチゴでよい、とフレジェをオーダーいたしました。
受取り当日、なんと厨房から村山シェフじきじきに現れました。
「日本産の苺でフレジェが作れました!」
お忙しい中、日本の苺を探して、フレジェを作っていただけたのです!なんという心づかい!!(11月なのでギリギリ日本産があった模様)
それがその時のフレジェでございます。
そこで、わたくしのシャンドワゾーフレジェ物語は終わると思っていました。
忘れもしない2013年のクリスマス。
店の前を通るとシャンドワゾーはお客さんでごった返しておりました。「やっぱりクリスマスは大変ですねー。」と店の中をチラ見した瞬間、わたくしは店内に飛び込んでおりました。
「まさか………」
なんと!ショーケースにはクリスマスプチアントルメというサイズで赤きフレジェが並んでいたのです!!サイズとお値段はプチガトー2倍くらい。
わたくし、クリスマスケーキは食べないタイプですが(ケーキ好きなのに)、フレジェとなれば別です。
サンタさんの粋なはからいのクリスマス限定フレジェ、期間中に3回リピート購入いたしました。
それから2か月。2014年の2月。ショーケースの商品としてフレジェがしれっと並び始めました。思うにクリスマスのプチアントルメが好評だったからではないでしょうか。美味しいからね!!!
シャンドワゾーのフレジェは春期の定番商品として現在はショーケースに並んでおります。(苺の季節限定)。
とにかく、わたくしの夢がカムトゥルーしたのです。
この一連の記事、間違っても、わたくしがシャンドワゾーにフレジェを作らせたなどと読み違えないでいただきたい。わたくしが特注しなくても遅かれ早かれ、フレジェはショーケースに並んでいたことでしょう。
「シャンドワゾーのフレジェとわたくし」は、わたくしがシャンドワゾーのフレジェが食べたくて追い求めていただけの話です。
本当にただそれだけのお話でございます。