ユウササゲで春を待つ。

新宿で本を買った。
さて、この後どうするか。
自分にどうしたいか聞いたところ(ワタクシは自分と会話することがある)、
「ケーキが食べたい」と返ってきた。
どこで?
小田急」。

……ということは。
ユウササゲである。

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千歳烏山に本店があるパティスリーユウササゲは、小田急デパ地下にテナントがあるのだ。

フレジェ

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フレジェのムースリーヌはピスターシュ。
固練りながら、とってもなめらか。
トップは苺のナパージュというよりイチゴジャム寄りな印象。

 

プランタニエ

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かわいい。キュート。プリティ。
フレジェとともに即決で購入。
ピンクのチョコでコーティング、中はベリーと紅茶のムース、紅茶の生地による構成。
甘酸っぱさと紅茶のふんわりとした香りが合わさって美味しかった。
春の限定だったかな、めちゃお勧めです。

初めてユウササゲのケーキを食べた時、「日本のケーキ」という印象だった。
悪い意味ではない。
どう言語化したらいいかわからないが、海外で修行経験のあるシェフたちのケーキにある共通コードのようなものが、ユウササゲのケーキからは感じなかったのだ。
後にインタビューで、捧シェフは様々なタイミングで一度も渡仏することがなく、店を構えたことを知った。

海外での修行経験は、もちろんパティシエにとって大きな糧になると思うが、海外での修行経験のある方がえらいわけでもすごいわけでもない。
シェフの経歴はおいといて、ケーキを食べた人が「美味しい」と思うか。
それがケーキがすべてである。

プランタニエ。フランス語で「春めいた」という意味。

空気が暖かく日差しも彩度が増している。

春が近い。