新宿・黄昏・ユウササゲ

地元シャンドワゾーのナポレオンパイをリピートしようと思ったら、売り切れだった。
これは来週を予定していたマパテ催事ユウ・ササゲ出店に「今行け」という啓示ととらえ、京浜東北線へ飛び乗った。
おざさと、良い子である。
新宿伊勢丹デパ地下のケーキ催事「マ・パティスリー」は3月で終焉を迎える。(ネット上ではすでにケーキ好きの間では周知)
数々のドラマを生んできたマパテ。
と言っても、ケーキを食べるだけのドラマなんですが、甘党たちにとってマパテは、繰り返す毎日の生活の中で、突如現れる旗日のようなものなのだ。

いつも通り、JR地下からB6出口で伊勢丹デパ地下に入る。
すぐ目の前がマ・パティスリー。
ユウ・ササゲ催事中。くるくるまわる「今回の目玉」ケーキの台。
ケーキを買って、伊勢丹屋上へ。持ち帰らない人はこの流れがお決まりだ。
永遠に続くものはないとわかっていても、この「いつもの」ことが、終わるかと思うと、ただただ寂しい。
伊勢丹屋上は、黄昏時。自分一人(と、警備員さん)だけだった。

フレジェとドゥーフロマージュ

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突如のマパテなので紙皿などない宴である。
ユウ・ササゲを最初食べた時、失礼ながら「パンチ薄いな」と思った。
海外で修業したシェフの、「フランス菓子」を食べ続けていた流れからだったからだと思う。
捧シェフは、海外での修行経験がないせいかな、と思った。
今思うと、その時の自分はおごっていた。
このマイルドな美味しさに、気が付いていなかった。

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フレジェはピスタチオ系。フロマージュはベリーと調和していて美味しい。

 


レジの店員さんは、3月でマパテが終わることをちゃんと告知してくれた。
ケーキを手渡す際、笑顔で言った。
「最期の最期まで美味しいケーキを販売いたしますので、是非またいらしてください!」
毎回、綺麗にケーキを梱包してくれてありがとう。
もちろん、最期まで伺います。

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