本屋で書籍を買ったのち、シャンドワゾーグラシエで優雅に読書とケーキをキメよう。
そんな計画で家を出た。
本屋の入っているデパート全館が臨時休業という予想外の展開に動揺するも、ケーキだけはキメた。
シャンドワゾーのタルト・フリュイ・ルージュ。
フルーツタルトに当たりはずれがないと思ったら大間違い。
フルーツを主役にしつつも、土台のタルトダマンドと合わせるとめちゃ美味しい。
それが「フルーツタルト」である。
「フルーツとタルト台」になっているのなら、フルーツだけを買って食べたほうが良いと思う。
果物を乗せるにしたって、パティスリーのセンスの見せ所だと思う。
どのベリーをどのバランスで乗せるかが、フルーツのカットはどうするか。
ショーケースで一目にて「美味しそう」と思わせるには力量がいる。
乗っているカスタードは、かなり粘度の高い。
タルト台の上でベリーたちを固定する役割もあるし、ベリーの水分と口の中で合わさることで、ちょうどよい舌ざわりになる。
なんてことないフルーツタルトにも、工夫と技が仕込まれているのである。
ちなみに、新発売のお茶のアイスは売り切れであった。
それはまた、次の機会に。