シャンドワゾー本店のショーケースに、今期のモンブランが並び始めた。
そうですか。今年もですか。
………とスルーするわけがなく、午前中に本店へ伺った。
モンブランとタルト・フリュイ・ノワール。
黒シャンこと2号店へ持ち込んだ。
運んできていただいた店員さんに「まさしく“秋”って組み合わせでいいですね!」とお褒めの言葉をいただいた。
嬉しい。
テイクアウトで購入された方ならご存じだと思うが、お皿に移す際に、そのどっしりとした重さに驚いたと思う。
シャンドワゾーのモンブランは、密度がすごいのだ。
モンブランと言えば土台はメレンゲが正当とされるが、シャンドワゾーはサブレである。
「これがメレンゲなら……」なんて思ったが、食して思ったのは、この水気が多く濃厚ねっとりなマロンペーストは、メレンゲだと軽くて「負ける」のだ。
この固い塩の効いたサブレでがっちりと受け止めるのが好バランスといえよう。
タルト・フリュイ・ノワールは黒いフルーツがふんだんに乗ったタルト。
巨峰(だとおもう)が4粒乗ったうえに、さらにブルーベリー、ブラックベリーがどわっと乗っている。
このタルトの底面積に、この量のフルーツを、多少の持ち運びにも耐えうるように積み上げるとは、逆ジェンガとでもいおうか。
新人パティシエ「シェフ、無理です!!これ以上は乗せられません!!」
村山シェフ「いいや、乗るねッッッ!!」
新人パティシエ「乗った………だと?」
という光景が脳裏に浮かんだ。(妄想)
モンブランは目の前に並んでいた人たちがほぼ購入されていた。
秋の看板なのだ。
そして申し上げるの他を忘れていたが、モンブランは質量がすごいので、1個でけっこうお腹が満ちる。
ケーキを2個3個と同時に召し上がる方は、それをふまえて他のケーキを購入されるのがよろしいかと。(個人の胃の容積にもよりますが。)
皆様にも素敵な秋が訪れることをお祈りする。