ザギンカツサンカレンダー。
お母堂様曰く、わたくしは生まれた時、背中にたてがみのような毛がの一筋、生えていたそうな。
坂本龍馬も生まれたときに生えていたらしい。
まさか、わたくしは坂本龍馬の生まれ変わり!?
わたくしが龍馬なら、勝海舟はどこにいるのだ。
勝先生とニッポンの夜明けを眺めたい。
カツつながりで、以前、銀座でカツサンドを食べた話を書く。
ネットでお笑い芸人の方が「究極のカツサンド」という、触れ込みでカツサンドを紹介していた。
お店はレストランではなく、銀座のバーのメニューという。
カツサンドに目がない、というわけではないけれど。なぜか気になり、意を決して銀座へ飛び足した。
かくして、わたくしは、カツサンドで銀座のバーにデビューすることとなった。
新橋にほど近いビルの地下。
店に入り、席に着く。
カツサンドと出来上がるまでのドリンクにミルクティーを注文。
ザギンのバーでミルクティー。
オツではないか。
店内は間接照明が照らされ、棚のボトルやグラスはピカピカである。
東京カレンダー*1だ!!
まさしく東京カレンダーの世界の中に自分はいる!!
カツサンドは20分くらい時間を要すという。
それまでの時間、何をしたらいい?
スマホいじるのはなんか違うし、文庫本は薄暗くて読めやしない。
東京カレンダーはこんな時どうしてただろうか。
心の中で掛け算九九でも唱えるか。
それとも般若心経のほうがモアベターだろうか。
とりあえず、ボーっとすることにした。
カツサンド参上。
赤みがある。無菌豚という豚肉を使用しているらしい。
肉は柔らかで美味しかった。とにかく柔らかかった………記憶がある。
あまり覚えていないということは、自分にはそういうことなのだと思う。
気になるお会計は6000円程。*2
ザギンでカツサンキメるからには、ある程度予想はしていたが、脳内の見積もりよりも2000円ほど上回った。
人生とはカツサンド一つとっても、いろいろ学びがあるのである。
芸能人も絶賛のカツサンドを堪能した、埼玉カレンダーなわたくしは、そそくさと巣である川口に帰った。
ちなみに、背中のたてがみは成長過程ですべて抜け落ちた。
単に、父上様の毛深い遺伝子を承っただけであった。