シャンドワゾーのフロマージュキュイは事件でした。

シャンドワゾーのフロマージュキュイが販売された時、自分にとっては結構な事件だった。
なにせこのビジュアルである。

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フロマージュキュイ

足元!?え?え?なんか足元が!?
シャンドワゾーのケーキを見続け食べ続けている人なら、誰もがそう思ったはずだ。
シャンドワゾーのケーキはよく「宝石のよう」と言われる。
その宝石のごときケーキの足元が、なんか…こう、子供と一緒に生地をこねて作ったクッキー的な、不揃いなサブレ。
 これはキュイ(ベイクド)だが、いままでシャンドワゾーの定番チーズケーキといったらクリュ(レア)のブランシュネージュだった。

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ブランシュネージュ

開店初期からある、これぞシャンドワゾーの系統と言わんばかりのビジュアル。
とにかく、フロマージュキュイはどうしちゃったの?何がおきたのこの足元は?という事態なんである。

想像してほしい。
松平健が演ずる暴れん坊将軍のビジュアルを。
端正な面立ちの将軍・吉宗。お召しになるは白を基調とした葵の御紋入りの羽織、きめ細やかな織の袴、そして足元はローラーブレード
やっぱり「足元!?え?え?なんか足元が!?」ってなると思う。

このビジュアルがなにを目指しているのか、食べてみなければわからない。
取材班はフロマージュキュイを購入し、早速食べてみたのだ!(どこから出てきた取材班。)


うわああ~なにこれぇ~めちゃ美味しいぃぃぃ!!!!
正直なところ、チーズケーキというのは外れがない分、「めっちゃ美味しい」のには、あまりお目に掛かれない。
しかし、シャンドワゾーのフロマージュキュイはめっちゃ美味しいのである。
一瞬レアチーズケーキかと思ったのだが、ギリギリの温度で全体に火が通してあり、れっきとしたベイクドチーズケーキベイクドチーズケーキでありながら、モソモソすることなく、まろやか。
そして、この端正なフロマージュキュイの足元に、不揃いでワイルドな歯触りのサブレが待ち受ける。
これが一般的な薄いビスケットの土台なら、この強烈な美味しさのフロマージュ部分に完全に「負けて」しまうだろう。
こやつを受け止めるには不揃いで頑強なサブレが必要だったのだ!

吉宗の足元がローラーブレード
おかしいことは何一つない。
なぜなら彼は暴れん坊将軍だからだ。
我が脳内で松平健が、ローラーブレードで江戸の町を駆け抜けていった。

次回「江戸城に乾酪菓子到来!吉宗疾風となる!」をお楽しみください。

 

おまけ

 

シャンドワゾーのチーズケーキは何度が販売されていて、実は幾度か食べています。

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いつだったか。


これはこれで、逆の方面でシャンドワゾーらしからぬビジュアルなので驚いた記憶があります。