どこかへ行かなれば、死んでしまう。
そう思った。
どこかってどこさ?
函館さ!
ワタクシ、おざさと。は、二泊三日の函館旅行へ行ってきたのである。
羽田空港。
人生には、いろいろなことがある。
ある日、「これってワタクシのせいですか?」という事態が発生した。
ものすごく理不尽である。
理不尽ではあるが、コトを収めるため、悪者はワタクシというにして、自ら引いた。
これでよかった。
よかったんだよ。………と、数週間の間、何度も心の中でつぶやくも、「納得がいかない」という感情は、毒となり体内をぐるぐるめぐり、心を闇へとおいやった。
これ以上は、危険。心に警報が鳴った。
毒のまわった血液を、全て入れ変えるような非日常を浴びなければならない。
何をする?
パッと、頭に「函館」が浮かんだ。
いつかは行こうと思って、ずっと放置していた夢の一つに「函館旅行」があった。
このご時世で遠出は非推奨とされているが、じっとして死ぬか動いて死ぬかならば、動く方を選んだ。
パソコンを立ち上げ、検索バーに函館と入力した。
7月7日、出発。
羽田から飛行機で1時間15分で函館へ。
赤羽-高円寺間のバス乗車時間も一時間くらいだから、飛行機はある種のワープである。
函館駅到着!
そうそう。この赤いモニュメント!
「はるばる来たぜ」である。
宿泊は函館駅すぐ横の「ラ・ジェント・ステイ函館駅前」。
2019年にできたばかりのホテルである。
ネットで検索して、良いホテルだなあ、泊まりたいなあと思ったが、予算に収まる価格の部屋は、予約で埋まっていた。
部屋をワンランク上にすると、予算を5000円上回る。*1
「仕方ない」と、予算内に収まる他のホテルを選択し、予約フォームの「決定する」ボタンをクリックしようとした直前、どこからか声がした。
「その5000円をケチってどうする!?」
そうだ。そうだよ。
自分が泊まりたいホテルに泊まるための5000円。
惜しくはない。
予約フォームを一から作り直し、「ラ・ジェント・ステイ函館駅前」を予約したのだった。
フロント。
カードキーを渡されエレベーターへ。
カードキーがないとエレベーターで上へあがれないようになっている。
セキュリティーも良いですな。
用意されたお部屋が、ものすごーく素敵で震えた。
窓から見える光景。
ミネラルウォーター。コーヒー・紅茶・緑茶。砂糖もある!冷蔵庫付き!
あまりにも感動して、ツイッターにルームツアーを流した。
やはり、自分の心に従ってよかったと痛感した。
荷物を軽くして、さっそく街へ繰り出す。
まずは、うに専門店「うにむらかみ」。
無添加のウニ丼をいただくのだ!
3520円ウニ丼。Sサイズ (レギュラーは5610円)
なぜSサイズにしたかというと、値段にビビったからである。
ホテルの値段の5000円をケチってどうする、と書いたが、ここにきてウニ丼の5000円にビビったのだ。笑える。
ミョウバンを使わないウニは柔らかく、水のようにするりと胃に吸い込まれていく。
生臭さがないので、自分の知るウニとは別物のように感じる。
食べ終わるや否や、店を出た。
ウニの余韻に浸っていたかったが、その時間はない。
まだ日は暮れていない。
函館の街を、探訪するのだ!
*1:二泊なので一泊2500円オーバー