あけましておめでとう2023!

皆さま、あけましておめでとうございます。
年末年始はいかがお過ごしでしょうか。
いまワタクシはこちらに宿泊中です。

旅行ではない。ここは

コロナ陽性者療養施設である。
そう、ワタクシとうとうコロナさんに捕まっちゃったのだ。

昨年末、出先でのこと。
目的地へ到着するやいなや、身体のセンサーが「何かがおかしいぞ!」という警報を出した。
ワタクシは頭で考えると大失敗するのだが、身体からの声は恐ろしく正確なのだ。
即座にドラッグストアで抗原検査キットを購入、人目に触れぬところで検査を実施。
結果、案の定「陽性」だった。
迷うことなく予定は全てキャンセルし地元へ戻った。
戻る途中、家族に連絡し陽性を報告。
長兄氏が駅に車で迎えにきてその足で病院へ直行した。
医師の診断結果も「コロナ陽性」。陽性証明証をいただいた。

問題はここからである。
我が家には高齢者のお母様がいるのだ。自宅療養からの家族内感染を絶対に避けたかった。
保健所へ陽性者登録をする際、「ホテル療養希望」有無の項目があり、当然「希望」にチェックを入れた。
しかし現在、サイトには50人待ちとの記載があった。
ホテル隔離は望み薄か………と、思ったが翌日保健所から電話があり、あっさりホテル療養が決まった。
50人待ちではなかったのか。優先順位などがあるのだろうか?医師の証明が有効とか?よくわからぬが自分は強運である。

ホテルへ移動の当日、保健所から送迎車が家の前までやってきた。
陽性者の方数人と相乗りで療養施設に向かう。
昔「あいのり」ってバラエティー番組なかったっけ。いや、今の相乗りと何も関係ないんですけどね。

送迎車は療養先ホテルの裏口(搬入口というの?)へ到着。
施設側からカードキーと宿泊の手引き、体温計とパルスオキシメーターを渡され、各部屋へ移動。
部屋についてからも荷解きやホテルの設備の確認、看護師さんと面談があったり、結構慌ただしい。初日はこんなものだろう。
そのうち夕食のお弁当配布時間となった。

初日のお弁当(夕食)

え!豪華じゃないか!
しかもお惣菜全部美味しい!(味覚嗅覚健在です)
口に食べ物を運ぶにつれ、表情は活力を帯び、目はキラキラと光がさし、肌には艶が戻り始めた。

なんで食事中の自分の顔がわかるのかというと、あてがわれたお部屋のデスクは壁付で、その壁には大きな鏡が貼ってある。
つまり、デスクで食事をする際、何がなんでも鏡に映った自分の姿が目に入るのだ。
食べてるときのワタクシはこんな嬉しそうな顔をしているのか。

いや、この嬉しそうな顔は「味」だけの笑顔ではない。
家族を感染させる可能性から解放された安堵の表情だ。

ホテル療養が決まるまでの二日間、自分の体調よりも、自宅の家族に感染させるかも……という不安でいっぱいだった。
体験者の話によるとホテル療養は恐ろしく退屈らしいのだが、誰かに感染させずに済むなら、退屈くらい受け入れる。

というわけで、ワタクシはしばらく隔離生活を送ります。
そして保健所の方々。療養施設のスタッフの方々。感染のリスクが高いこの業務を請け負ってくださり、本当に感謝します。

改めて皆さま、あけましておめでとう。
今年もよろしくお願いします。

おざさと。