天気予報では今日は雨だが、降り出すのは18時以降とのことだった。
ならば石神井公園駅へ向かわなければならないと家を飛び出した。
目的はブロンディール以外ない。
ブロンディールといえば、イートインで藤原シェフのお父様のおもてなしを受けながら、お店のケーキをよりどりみどり、というのが最高なのだが、現在はご時世の事情でイートインはお休み中なのだ。
ならば、石神井公園でピクニック、である。
そのために、天気は重要な要素であったのだ。
ブロンディールに到着。
絶対食べようと思っていたムラングシャンティは売り切れであった。
「残念です~。」と目を三日月にしていうも、マスクの下では下唇を噛みしめ「ぐぬぬ」である。
買い物を済ませ、石神井公園へ向かった。
石神井公園は初めてである。
人気の少ないよさげなベンチを見つけ、ブロンディールの宴を始めた。
久しぶりのブロンディールなので、ケーキを4つも購入した。
※敷物は100均で無地のがなかった………。
もう一種類は世界一有名なネズミ様の柄だったので、こちらしか選択肢なし。
モンブラン。
ムラシャンは売り切れでしたが、ムラングとシャンティにマロンクリームの構成なのでコンプリート!
タルトフレーズ!
ブロンディールはフルーツメインのケーキは珍しい。
デリスピスターシュ!
ピスタチオの青さがここまで美味しく引き出されたケーキは他にない。
春の愉しみ、フレジェ!!
モンブランの断面。
サックサクの真白(ましろ)きムラング、深くミルキーなシャンティ、ねっとり甘いマロンペースト。
甘い甘い甘い世界が春の陽気とともに、我が身体に吸収されていく。
この感覚を、幸せと言わずになんというのだ。
食べ終わり、石神井公園内の散歩を開始。
すごく心地よい公園である。
引っ越したいと思ったほど。
人の体は、感覚とリンクしている。
被験者が苦いものを食べながらと、甘いものを食べながら、人と対面するという実験が行われた。
結果は、甘いものを食べた時に対面した人のほうが好感度が高く感じたそうな。
ならば、甘いものを食べながら、自分自身と対峙したら、自分のこと好きになれるということだ。
これからも、もっと、甘くて楽しいことをいっぱい感じよう。
世界を甘く変えた時、何かが起こる。
そうに決まっているのだ。