バタートーストを求めて、川口にある「AMBER DROP COFFEE ROASTERS(アンバードロップコーヒーロースターズ )」伺った。
川口市は、シャンドワゾーのパンドミや、ブランジェリーのデイジイ、その他高級食パン店があり、パン民(ぱんたみ?ぱんみん?)には夢のような街である。
ならば、自分でそれらの店から食パンを買い、バタートーストをこしらえればよいのだが、美味しいコーヒーも飲みたかったのだ。
バタートーストセット。760円。(ピクルスと飲み物付き。2021/3月。)
飲み物はカフェオレを注文。
牛乳はミルクパンを用いて、温度計で適温を確かめながら温めていた。
トーストはトースターではなく、コンロのグリルで焼きあげる。
オーダーの一つ一つを丁寧に作ってくださるのがうれしい。
バタートーストには幸福が宿っている。
灼熱バカンスを堪能した面持ち。
ふわ~っと香ばしく薫る小麦。
黄金色の平野に、前歯で「ザッ」と一口。
その途端、パンの肌理(きめ)に染み込んだバターが、ジュッと口の中に広がり、後を、ふんわりもちもちな生地が追いかける。
プレーンな喜びがそこにはある。
ジャムやマーマレードをプラスしてもよいし、ハチミツや餡子なども、もちろん有りだ。
けれどそれらのトッピングは、土台のバタートーストの美味しさがあってこそ成立する。
バタートーストがなければ、始まらないのだ。
小さなお店にはテイクアウトのお客さんや、コーヒー豆を買う人もやってくる。
余韻に浸っていたかったが、外で待っている人いる模様なので、食べ終わりと、すぐに店を出た。
トーストはモーニングサービスではないようなので、また来ようと思う。
そごう川口の建物には、「SOGO」の文字を外す、足場が組まれた。
アリオ川口前の広場にある、早咲きの桜は満開寸前である。
街には時間が流れている。