魔夜峰央氏原作、映画「翔んで埼玉」が大ヒットしました。
わたくし長いこと埼玉に住んでおりますが、埼玉県はなんというか、他都道府県に対してこれぞという名所が弱いのであります。(名所はあるにはありますよ!)
しかし、わたくしが埼玉県民として胸を張って誇れるものがございます。
それは埼玉は名パティスリーが集中しているという点です。
つまり埼玉県民は常日頃「そのへんの草」ではなく「その辺の名パティスリーのケーキ」を食べられるという夢のような環境なのです。
というわけで、映画「翔んで埼玉」がテレビにてノーカット放映されることにあやかり、わたくしが訪問したおすすめの埼玉名パティスリーをご紹介したいと思います。
川口 パティスリー ショコラトリー シャンドワゾー
このブログでおなじみのシャンドワゾー。
川口の街並みに突如現れた白き甘き桃源郷。
スイーツ猛者たちがおすすめするのが名ケーキ「ミゼラブル」(左)
バタークリームのケーキです。
村山シェフにより塩とラムレーズンのアレンジがされております。
じつにシンプルなのですが、このバターに塩とラムレーズンのシンプルな組み合わせが日本のミゼラブルに革命を起こしたと言ってよいと思います。
本店から少し歩いたシャンドワゾーグラシエ(アイス販売)では購入したケーキのイートイン(ワンドリンク注文)が可能です。*1
東川口 アルカイク
2004年にオープンし、2012年に現在の場所へお引越し。
お引越し前のお店へ訪問したことはないのですが、東川口に突如フランス菓子のお店が開店した時はどんな感じだったのでしょうか。当時はレビューサイトもなかったわけですし。
おすすめはグリオットチェリー(右)ですかね。
あとフォロマージュ(チーズ)系全般おすすめです。
アルカイクの高野シェフは、日本のケーキの祖といっていい「オーボンビュータン」出身。
今回紹介するお店の中では一番早く埼玉でオープンされたパティスリーです。
浦和・北浦和 アカシエ
埼玉パティスリーのドン的存在アカシエ。
上記店舗が本店、ということですが北浦和にスイーツ要塞アカシエと言わんばかりの2号店を建城。*2
そちらは未訪問ですが、なんにせよ埼玉スイーツの帝王と言ったらアカシエなのです。
アカシエのケーキは甘さが強め、そして大きい。
おすすめはデリスマカダミア。↓
見た目のインパクトから「アントワネット」というのケーキが有名ですが、マカデミアナッツの美味しさを楽しめるこのケーキを私はおすすめします。
この上に乗ってるマカダミアナッツまでも美味しい!!
どういうわけか、アカシエにわたくしが訪問すると、必ずと言ってよいほど食べたかったケーキが売り切れております。
前のお客さんが「ショートケーキ、全部」とか注文していて、「全部」なんて注文の仕方はクイズダービーのはらたいらさんに賭ける時以来聞いたフレーズです。*3
埼玉スイーツ帝王の座は揺るがない模様です。
南浦和 ロタンティック
お店の写真は開店して2か月くらい。
今は改装されて今はイートインスペースもあり。
実はこのお店のシェフもオーボンビュータンのご出身。
オーボン系はすべてのお菓子において「焼き」が良いのです。
スペシャリテはロラン(写真無し、すみませぬ)
あとタルトシュクルがおすすめです。(ファン多し!)
オーボン出身のお店は基本焼きが強いのですが、埼玉オーボン系パティスリーの中でロタンティックは、一番味が軽やかな印象です。
濃厚なんだけど後味さわやか!みたいな。
北浦和 ポルトボヌール
渡邊シェフは人形町シュークリーのご出身。
シュークリーと言えばシュークリームの名店として行列ができる名店。
そのシュークリームが埼玉では行列することなく変えるのです!!!
と、いいたかったのですが、ポルトボヌールは「マツコ砲」にあたりまして、一時期大混雑でした。*4
ちなみに「マツコ砲」とは人気タレント「マツコ・デラックス」氏の番組でお店が紹介され、テレビを観た視聴者がお店に殺到する現象のことです。
ここで紹介しているパティスリー、ほぼマツコ砲に当たっております。
シュークリームがおいしいのは当然として、シェフはけっこう色々新メニューを発案していて、シュークリームを他のケーキを組み合わせての購入をお勧めします。
※夏場は何とスムージーを販売。
武蔵浦和 パティスリーアプラノス
紹介店の中で唯一本店未訪問。催事のみ。
アプラノスの朝田シェフは浦和のロイヤルパインズホテルのペストリーシェフとして就任し、ロールケーキ「うらわろーる」を発案。これが逸品でして。
5種類のクリームをブレンドしているというこだわり。
独立後は本店で「あさだろーる」として販売しております。
フルーツ系のケーキも美味しいと有名ですが、個人的にはやはり「あさだろーる」激推しです。
浦和のロイヤルパインズホテルのスイーツ食べ放題で、気が付くとうらわ(あさだ)ろーるをお皿いっぱい盛り盛りにしてロールケーキばかり食べていました。
さいたま新都心 アングランパ
こちらのお店のシェフのもオーボン出身。
アングランパのお菓子は、粉の味・香りがものすごく深い!
初めてアングランパのケーキを食べた時、びっくりしたんですよ、粉の味がしっかりしていて。
パティスリーで粉の味がここまで強いお店は珍しい気がします。
だからアングランパのケーキは「この素材を使ったケーキがおすすめ!」というより、生地から感じる粉の香りと味を楽しんでもらいたいです。
伝統的を掘り下げていくうちに革新的な場所へ行こうとしているのがアングランパという印象。
なんかえらく抽象的な表現ですが。
これらのお店、「この店はこのケーキがおすすめ」と紹介しましたが、はっきり言い切りますが、お店の商品、ケーキもパンもチョコも焼菓子もジャムも端から端まで、全てが美味しい。
そして都内よりもお値段がお得なお価格だったりする。
都内の名店を回ったスイーツ猛者たちが「このクオリティでこの価格!!」とたまげているのをネットでよくみかけます。
さてさて、これを読んで埼玉パティスリーに興味を持たれた方。
是非とも各店舗へ訪問し、口を埼玉にしていただきたと思います。
*1:本店である程度の金額お買い物するとドリンク半額券が発行されます
*2:正式には3号店。「アカシエ・サロン・ド・テ」というイートインカフェがありました。
*3:昭和ネタでございます。
*4:お店が有名になるのはもちろんうれしいのですが、同時に「チッ!みつかったか!!」という気分もある。