幸せいっぱい桃いっぱい。

桃を買った。
理由は桃を思う存分食べたかったから。

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お買い得なのとちょっと良い桃、2種類計4個購入。

桃は大好きだ。
甘く香しく瑞々しくのど越しも良い。
おまけにビジュアルもとびっきりキュート。
こんな素敵な果物があってよいのか。

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つるりと剥いたよ桃4個。

かつて、我が家にわたくしと同じくらい桃を愛する家族がいた。
お犬様だ。
フルーツドッグの異名を名乗るほど果物を愛し、中でも桃はお犬様のフェイバリット。
お犬様存命当時、我が家は飲食店を営んでおり、ご縁があって皇室に献上する桃をいただいた。*1
天皇陛下が召し上がる桃である。
その産毛さえ高貴な光をたずさえていた。
でも、食べるけど。

桃を剥いていると、お犬様は「桃?桃だよね?やったー!!桃!!!」と自分もご相伴にあずかれるといわんばかりに沸き立った。
まあ、めったに食べられない桃である。
種の近くの一部をお犬様に一口、さしあげた、その瞬間、
「はふぅ~~~ん………」
と、今まで見たことがない恍惚の顔をしたのである!
犬にも表情があるが、こんな表情初めてだった。
ビー玉のような丸い目玉が潤みをおび、黒曜石の輝きを見せた。
咀嚼しながら心は遥か彼方の楽園にトリップしていた。
面白い。面白すぎる。
あまりにもいい表情だったので桃をかなりの量、お犬様へ「献上」してしまった。
もちろん、わたくしも桃をいただいた。
「はふぅ~~~ん………」
ヒト科である自分も犬科と等しく恍惚である。
陛下、大変すばらしい桃を召し上がっておりますな。
陛下も「はふぅ~~~ん………」となっておられるのだろうか。

毎年、桃の季節になると「はふぅ~~~ん………」なお犬様を思い出すのである。

桃4個分。準備完了。

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幸せいっぱい桃いっぱい。

お犬様は写真にて同席。今年の桃を一緒にいただいた。
「はふぅ~~~ん………」

*1:皇室に認定された農園で栽培された桃