夏の思い出。

数十年ぶりに海水浴をした。
知り合いが海水浴をするというのでお供したのである。

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江ノ島


海が好きなので、浜辺を散歩することはあったが、海水浴は何年していなかった。
ワタクシは日光にものすごく弱い体質なのだ。

海水浴を企画した知り合いは、このご時世なので人が込み合う前の午前中に海水浴をするという。
最近は、UV対策製品がたくさんある。
午前の数分ならば大丈夫かもしれないと、足首手首まできっちりのラッシュガードで包み、大量の日焼け止めを塗り、海へ挑んだ。


摺り寄せる波、足の裏の砂、潮の香り、塩分が大量に口耳鼻目を攻める。
海だ海だ!泳いでいる。海で泳いでいる!!
プールにはない自然のエネルギー。
身体の奥から喜びが沸き上がってくるのを感じだ。
自分は思ったことがホイホイ口から出るタイプなので「波だ!」「しょっぱい!」とか小学生のような奇声をあげ、仲間に笑われた。
とても気持ちが良かった。

途中、日焼け止めを塗りなおしながら計30分ほど泳ぎ、陸へ戻った後は日傘の下で皆が泳ぎ続けるのを眺めた。

近頃の日焼け止めは高性能なので、大丈夫と思ったがそれでも、露出した部分は日光にやられてしまった。 
ユーチューバーが体を張った「日焼け止め比較実験」で検証した、最強クラスの日焼け止めをたっぷり塗ったはずだったが。*1
ラッシュガードを着た部分はなんともないので、物理的遮断が最強ということか。
日焼け止めの効果が無効というのわけではなく、この日光激弱人間が、この程度に収まったのは日焼け止めを塗りたくったからこそともいえる。


「海で泳いだことに後悔はない!」……と言い切ればかっこいいのだ、アフターケアの大変さを思うと、後悔している。
後悔はしているが、海で泳げたのは最高に楽しかった。
海で泳ぐのはもう一生、無理だと思っていた。
負け戦に挑んで負けた。
楽しかった。
後悔と楽しい思い出は矛盾しないのだ。
そんな夏の思い出である。

 

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 海水浴から二日後。
白かった手の甲が、茶色の塗料に突っ込んだような色になった。
ラッシュガードで覆っていた部分の境目からパッキリと色が違う。
何十年ぶりの日焼けだ!!
仕事中に自分の手が目に入るたび、他人の手に見えて、その都度びっくりである。

日焼けした部分は、いまだ皮膚が痛むし痒い。
というか、なにか自分の皮膚でない感覚がする。*2



手は視界に入るので、否が応でも経過を観察してしまうのだが、2日目をピークに、徐々に色の境目が白い方に馴染み始めて、10日後にはよく見ると元の白さよりやや茶色いかな?くらいである。(経過の写真撮っておけばよかったね………。)
どういう仕組みなのか。
人体は不思議である。*3

*1:ワタクシの肌が日光に弱すぎるというのもある。

*2:早く鎮静してほしいので、先日はお医者さんへ駆け込み、注射を打ってもらった。

*3:ネットで調べたら、日焼けが完全に元に戻るには約1か月とのこと。