お休みの日にミートソースのスパゲッティを作った。
自分でミートソースを作るのは久しぶりである。
ミートソースはカレーと違い、ジャガイモのデンプンがないため、一度冷えると水分が出てパシャパシャになることがある。
それを見据えて、仕上げにほんの少し、水溶き片栗粉を加え、大成功のミートソースが誕生した。
自分で作った料理は、自分の好みに作れるので、とても美味しい。
パスタは糖質制限麺にしたので、遠慮なくズバズバとすすりこんだ。
そんな至福の時を終え、数時間後のことである。
その日、わたくしは白い「おそ松さん*1Tシャツ」を着ていた。
市内の「しまむら」でお手頃価格で購入したものである。
Tシャツにプリントされている〇〇松の名前が、誰かさっぱり思い出せない。
はて？６つ子の中に、そばかすのある人はいたっけか？
逡巡すること数秒、そばかすとみえた細かい点は、ミートソースの飛沫だとやっと気が付いた。
「カレーうどん、ミートソースを食べるときは白い服は着るな」
全日本国民周知の教訓を、わたくしは忘れていたのである。
部屋着として購入した「おそ松さん」Tシャツ。
大人になった６つ子は、同じ顔ながらも少しずつ個性があある。
そばかすがチャームポイントのあたらしい「〇〇松」がいてもいいかもしれない。
しかし、わたくしは、自身の衣服にシミがあるということに納得ができない。
「ミートソース シミ」でグーグル氏に問うも、シミをつけて間もない「応急処置」のアンサーが示される。
どうしたものか、思っていたその時、過去に１００均で購入した未使用の「かんたんシミ抜き」が引き出し中にに眠っていることを思い出した。
１００均の染み抜きは、どんなものかと思ったが、抜群の仕事をしてくれて、そばかすのある「〇〇松」はこの世から消滅した。
一件落着である。
シミが消えたはいいが、Tシャツの中の人が、何松かさっぱりわからぬ。
