容姿をこだわる。それもまた愛。

歯列矯正を始めてまる一年になる。
凸凹していた歯並びはとりあえず並んだ。
現在、かみ合わせ等調整していくため、歯茎にくぎを打ち、ゴムでけん引する工程に入っている。

物心ついてから、自分の歯並びがコンプレックスだった。
多額の費用と期間、矯正器具をつけることで生じる不自由など、迷い迷っているうちに年月が過ぎた。
歯列矯正」したとしても、自分の顔なんて誰も見やしない。
それにもう、この年齢だし。
そうあきらめをつけたつもりだった。

わたくしは2年前、短期で海外に語学留学をした。
民間で短期の語学学校なので、毎週金曜日は卒業パーティーが行われる。
短期といえど、同じ学び舎の仲間たちの卒業である。
とうぜん記念撮影をする。

わたくしは歯並びのコンプレックスから、写真撮影で笑う際は口を閉じるのだが、うっかり歯を出してしまった。
仲間のスマホの中にいる、笑う自分の歯並びをみて、愕然とした。
いくらなんでも、いくらなんでも、と思った。*1


自分が、写真で心置きなく歯を見せて笑えるようになりたい。
寿命がどうであれ、歯並びを整列しなければ、人生最期の日に後悔を残す。
腹を決めて、矯正歯科へ飛び込んだ。
そして一年。
歯を並べるまで数々の困難があったが*2、とりあえず整列した歯を見て、心から「やってよかったー!!」と思っている。
器具はまだついているが、今は歯を出して笑える。(マスクで隠れちゃうけどね!)

今回の内容は「歯並びが悪い人は歯列矯正をしましょう」と推奨するものではない。
ただ「自分なんてどうせ………」という思い込みで、やりたかったことあきらめるのは、もったいないと思う。

鏡の中に、イケてる歯並びの自分がいて「ウヒヒッ」となり、気分が良い。
すなわち、QOL爆上がりしたのだ。
前よりちょっとだけ、自分のことが好きになった。

*1:仲間に歯並びを揶揄されたとかはないです。自分の納得の問題です。

*2:いつかそれについて、ブログで書くやも。