街を歩いていると、突然猫に出会うことがある。
その瞬間、自分の頭の中で「猫チャイム」が鳴る。
「ピンポーン」の音で「ネッコー！！」という響くのだ。
犬はたいてい、飼い主とともに散歩している状況で出会うので「突然」の出会いではない。
なので、「あ！犬だ！！かんわええぇぇー！！」と思考で認識できるから、「犬チャイム」なるものが鳴ることはない。
猫は突然、ピューっと飛びだしてきたりするので、思考よりも先に「ネッコー！！」と音で鳴るのだ。
猫とは街中だけではなく、本当に思いもよらない場所でも出会うことがある。
家の中で作業中、なにか目線を感じ、その方向を見ると、網戸の向こうから我が家をのぞき見する猫氏を目が合ったことがある。
その時は猫チャイムはならず、予想外すぎての一瞬時が止まった。
猫はどこからきてどこに消えるのか。
すべての猫氏とは一期一会。
自分以外の人は、突然の猫に会った時、どんな音が頭で鳴るのだろうか。
