カフェミクニズでランチしたのち、ケーキを注文した。
ランチでおなかが膨れていたので、今日は一つ。
タルトシトロン
メレンゲまとい、表面にはシトロン(レモン)のコンフィ。
タルトシトロンというと、どの店も味蕾を直撃する酸っぱさで攻めてくるので食べる際に心構えがいるのだが、ミクニズのは違った。
酸味よりも甘さが前面に出ている。
けれどそれは、決してレモンの酸味を損なうものではなく、レモンが活きていることに驚いた。
レモンクリームにはおろしたレモンの皮が入っていた。
レモンピールはなめらかなクリームの舌触りを邪魔することは決してなく、鼻孔の奥に、柑橘の青い香りを届ける。
とろとろのクレームシトロンとガリッガリのタルト台がまた、あう。
パティシエの浅井シェフは、必ずケーキにどこかトリッキーな仕掛けをする。
ケーキの見た目からわかる時もあれば、「タルトシトロンだ。酸っぱいぞ!覚悟!→あれ?甘い?………なんてて美味しいレモン!」なんて、味でくる時もある。
また、このタルトシトロンは、ミクニズのケーキにしては見た目が普通だから完全に一本取られた。
うまーうまーと、うまーしか出てこなくなり、またもや味覚に前頭野を乗っ取られてしまった。
コーヒーで締め、食事を終えた。
会計はランチ+コーヒー+ケーキで2189円。
3500円くらいだと思ったので、びっくりした!
そういえばランチは1400円くらい、ランチセットのケーキは250円プラスで、ケーキが550円くらいだから、そうか………安いよ!*1
再び思う。
お金で買える幸せとは。
額の大きさと相関性はあるのか。
とりあえず、いまのわたくしは、おなかも心も幸せで満ち満ちに満ち溢れていることは確かだ。
四ツ谷駅で買った幸せを全身に秘めて、駅に向かった。
おまけ
カフェミクニズの入り口。
「おいしいランチおいしいケーキがございます」の手書き看板が、「注文お多い料理店」のようで、可愛らしい。
気が付かなかったが、こんな小さなかわいい水辺があったんですね。
*1:この日は思う存分食事する気だったので、値段を見ないで注文した。